車を売る際、買い取り業者は査定項目に応じて買い取り金額を決定します。
カーコーティング、特にガラス系のコーティングを行なうためにはそれなりの金額がかかりますので、カーコーティングをしているという人はその分査定額がアップすることを期待していると思います。
しかしながら、カーコーティングは査定項目には入っておらず、カーコーティングがあることによって査定額がアップすることはありません。
車の査定は一般財団法人自動車査定協会のガイダンスに沿って行われ、これによって買い取り業者が独自に買い取り価格を設定することを防いでいます。
そのためガイダンスには査定方法が細かく決められており、その内容に従って車を査定する必要があるのです。
外装に関する標準状態は無傷であることが原則とされているだけで、コーティングに関する項目はありません。
そのため、査定額にコーティングの有無は関係ないということになるのです。
上記の通り、カーコーティングの有無は査定額に影響を及ぼしません。
しかしながら、これが車の売却に置いて全くの無意味かというとそうではなく、しっかりとカーコーティングをしていることで買い取り価格をアップさせることができます。
ボディの表面を削る作業である、磨き作業を行なうことで、くすんでいても新車のような輝きを取り戻すことが可能です。
しかし、ボディに凹みや、塗装面下までの深い傷があると、磨き作業ではそれらを直すことができませんので、ガイダンスでは標準状態を無傷と定義しているのです。
この説明であれば、車の売却にカーコーティングは全く影響を及ぼさないように聞こえますが、実はそうではありません。
ガイダンスに基づく査定額には影響がありませんが、コーティングによる艶のあるボディは、再販の際に磨き作業が省け、市場での見た目も良いため、査定価格に上乗せして買い取ってくれるケースが多くあります。
ガイダンスに基づいた査定額には影響を及ぼしませんが、実際に手元に残る買い取り金額はアップの可能性が十分にありますので、カーコーティングをすることで車の買い取り価格を上げる事ができるでしょう。